「いだてん」18話

気が向いたときだけ、けっこう経ってからちらっと触れる大河感想。

前回に続き、清さんがいい仕事しました。
前回は、私たちがアスリートに対して抱く気持ちってこうかもな、でしたが、今回は、才能ある身近な人に対して抱く気持ちってこうなのかな、と。
夢を託す、というのかな、自分は平凡な人間ではあるけど、特別な人に対して夢を託せるから、頑張って生きていけるというか、アスリートにしても芸人にしても他の何かにしても、託された方は、知らんがな、かもしれないけど、清さんみたいに、妬むでもなく僻むでもなく、こういう方向に託せる人って素敵だなと思いました。
推しに対して抱く気持ちもそうかな。

今回、留学先にかぶれて帰ってきた3教授の、女子体育教育の迷走ぶりがユーモア交えて描かれましたが、
実際はここに、トクヨ先生より前のようですが、アメリカからの井口阿くりが、セーラー服とブルマを持ち帰ったりしてるようですが。
ちなみに私は、セーラー服もブルマも嫌いだったんだよな。
セーラー服、夏はともかく冬寒いんだよ。
振り回されるシマちゃんたち生徒ですが、こうして手探りで発展していったんだなと感慨深いです。
嘉納先生の、競技場作れば、あなたたちの主張する体育全部できるじゃん、には笑いましたが。

ただ、今現在の女子スポーツも、前回の感想で触れたように、別の意味で問題山積みなんだよな。
そりゃ結果は残すようになってきましたよ。
しかし結果さえ残せばいいのか、という事である。
女子に限らなければ、昨年はスポーツ界の問題が噴出した年で、そのあたりのスポーツに対する不信感が、今年の大河の低視聴率にも多少影響しているのかもしれない。


ここからは、ちょっと本作に対する不満めいた感想になってしまいますが。
概ね本作は好きではありますが、ちょっと気になっている所など。

私は基本的に、その人物の、その過程を描かずに史実がこうだからこうなのだ、と言い張るような描写は、手抜きを感じて好きではない。
主人公、金栗四三に関して、ストックホルム五輪前あたりで、いつの間にかやたら後輩に慕われているのは唐突に感じたし、実次兄さんが、四三に肩入れするのも、そこまでの描写不足のように感じた。

まあそれは、概ね本作が好きなので、ここまではスルーできていたのだが、今、ランニング本とか出版しているはずなのだが、指導者としての描写がまるっきり不足していると思う。
秋葉君だっけ?いきなり愛弟子とか言われても。

色々キャラが立ってる魅力的な人物が多い割に、重要なはずの人物のキャラが立ってない問題。
天狗倶楽部で、一番の重要人物のはずの押川春朗の影が薄かった。多分いつの間にかもう死んでると思うのだが。まあ金栗的には吉岡信敬が重要人物だろうからいいかもしれないが。
前から一番気になってたのが、もう大分前からけっこう出ていて、重要人物のはずの野口源三郎の印象がめっちゃ薄い件。
下手したら名前も知らず、ほとんどセリフもない実次兄の嫁の方がインパクトあったりする。

野口や秋葉(だったっけ)といった後輩、教え子以外のキャラクターは力入ってて面白いだけに、クドカン、もしかしてスポーツ興味ない?とか思ってしまう。
仮にそうでも、こういうテーマのドラマを書いている以上、そう思わせてはいかんでしょう。
ストックホルム編ではそう思わなかったのですが。
段々何かが出てきてしまっている?
スヤさんパートはもうちょっと削ってでも、後輩や教え子について、指導について、しっかりやって欲しい。

落語パートや時間軸の交差など、凝った構造が本作の魅力だと思いますが、主人公がぼやけてきてしまっては、元も子もない。
もっとも、四三さんちょっと酷いという感想もあるようですが、一つの道にまい進する人ってエゴの塊なところもありますよ。多分。

色々書きましたが、あくまで個人的に思ったことですけどね。
基本的に本作は好きですよ。

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