「いだてん」第27話「替り目」

実次兄の死とか胸熱でしたし、まーちゃんの強化作戦とか色々ありましたが、今回は最後のところだけ。

ラストの田畑と金栗の邂逅と別れ。
それまで騒がしかっただけに(悪い意味ではないよ)、妙に情緒的で印象に残りました。

物事には、必ずプラスとマイナス、メリットとデメリットがある。
まーちゃんのやってる事、言ってる事、何も間違ってない。
まさに競泳のような推進力は痛快である。
しかし、失う何かも必ずある。

押し花趣味といい、今回の甘い紅茶とお菓子発言といい、金栗には情緒がある。
後者は、異国での人々の善意の象徴でもあり、それが3度のオリンピックで一番印象に残っているという。

田畑が「聞かなければ良かったね」と言うのと、初めての日本人選手であることに敬意をもっていると言う場面は、自分に持ってないもの、これから自分が捨て去ろうとするものに対する愛惜の念があるように感じた。
そういう情緒は、田畑にもあるのだ。
上手く言えないし、見当違いかもしれないけど。

ガイドブックあらすじでざっと活字で読んだときは、正直意味不明だと思った箇所ですが、映像で見ると、演出やお二人の演技の力もあり、とても好きな名シーンであるように思いました。
緩急の急が強いだけに、ラストの緩はしみじみ効きました。

おそらく、田畑政治と金栗四三は、一緒に写ってる写真があるから、会った事はあるのだろうくらいにしか、交流については分かってないと思う。
そんな中、こうした考えられたフィクションは好きですね。

「いだてん」第26話「明日なき暴走」

ウェブリブログのリニューアル後、IE(インターネットエクスプローラー)だと、カレンダーとか端が切れちゃってるみたいですね。
何とかする方法はあるのでしょうが、後で調べようと思います。IEの方、見づらくなってすみません。

さて、今更になってしまった割には大した事書けませんが、「いだてん」のこの回、なんといっても人見絹枝役の菅原小春さんの好演が光りましたね。
あちこちで言われていますが、よくキャスティングしたと思います。
ダンサーで本職の役者さんでないからこそ、朴訥とした感じが良く出ていたと思います。
森山未來さんもダンサーですが、あちらは役柄喋りも達者でなくてはいけませんけどね。

前回で普通選挙法の事が出ていましたが、これはたしか25歳以上(だったっけ)の男性全員に選挙権を認めるというもので、女性は認められておらず、女子スポーツをやるなら、そのあたりもちょっと絡めても良かったかも。

社会情勢的には、この1928年(昭和3年)アムステルダム五輪の前年には、昭和金融恐慌が起こっているようで。
BS朝ドラ再放送「おしん」でも始終不景気不景気言ってますが、なかなか大変な世の中です。
排日法なんかもあったりして、性別による差別だけでなく、色々な差別渦巻く世界情勢。

今回、演出はいつもながら大変良かったと思います。
脚本的にはどうかなあ。
人見絹枝に関しては相当すっ飛ばし気味で、谷三三五(ささご)コーチや、寺尾正・文といった美貌の双子ライバルといった存在はカット。
それはともかくとして、ひっかかった点は、まーちゃんの「化け物」発言と、野口君無能問題と、人見絹枝の最期問題。

ネット上でちょっと見たところによると、スタッフは最後の田畑の化け物発言は、ちょっとどうかと言ったそうだが、クドカンが、前半は悪い意味で言われていたのが、最後は称賛の意味に変わるということを示すために、同じ言葉でないと、と言って押し切ったそうだが、私は良くなかったと思う。阿部サダヲさんも、心なしか乗り気でないように見えた。

言葉というのは、難しい。
バレーボールでの東洋の魔女、絵画での印象派等、最初は良くない意味で使わていたけど、後に称賛や特徴を表す言葉に変わっていった言葉はある。
平成の怪物、霊長類最強、野獣、みんな称賛的な意味の言葉だと思うけど、否定的な感情を持つ人もけっこう見受けられ、どこまでOKかというのはある。
でも、例え称賛でも、化け物はアウトだと思う。さすがに響きがキツすぎる。
東洋の魔女はともかく、東洋の化け物だったら、さすがに嫌だろう。
まーちゃんは、今回も正論と酷い事を交互に繰り出し、ああいうキャラ設定だし、一鶴さんがバシっとやってくれたから、まだ薄まっていたと思うけど、いらない台詞だったと思う。

クドカンの今作の台詞で以前引っ掛かったのは、非常に今更だけど、言いそびれていたので今書くけど、三島さんがストックホルム五輪へ旅立つときのお母さんとのアレコレで、金栗の「子供を愛さない親がいるでしょうか」という台詞で、結局お母さんは見送りに来て、ベタながら感動的なシーンにはなっていたけど、実際は子供を愛さない親はいるからね。
子供を愛さない親はいないという世間の思い込みに苦しんでいる人は多いので、あそこはいまだにどうかなと思っている。
三島弥彦は庶子だとどこかで見たのですが、もしそうだったら、そっちの線で親子の絆を描いた方が良かったのではないか。

あと、今作の野口君は、あんまりな扱いではないか。
当初から存在感が薄く、アントワープ五輪後の吊し上げではスヤさんに持っていかれ、今回の無能ぶり。
たしか実際はパリ五輪の後、本とか執筆してたと思うけど。
アムステルダム五輪の時は、実際はいたのかなあ。
人見さんが急に800メートルに出ると言い出して、あの涙ながらの熱演の後、やっとアドバイスしだす有様。

ともかくレース場面は名シーンだし、感動したのだが、最後に彼女は24歳の若さで夭折したと。
紀行で、女子陸上普及の無理が祟ったのだと。
冷水を浴びせられたようだった。
過労死?それだったら、美談にすべきではないのではないか。ナレ死と紀行でさらっと流すだけでいい事なのか?
しかしそうそう彼女に時間は割けないし、大変な末路をじっくり見たいかというと、難しいところですが。

あと、今回のサブタイトルがちょっと意味がわからないのですが。
元ネタとかは知らないので、単純に言葉だけ見て、意味が分からない。
暴走って、田畑をイメージしますが、今回は人見さんが主人公の回なので、彼女の事?
だとしたら、色々酷すぎるサブタイじゃない?

他には、アントワープ五輪では、日本泳法しかしらなかったので惨敗、次のパリ五輪(1924年 大正13年 第8回オリンピック ちなみにこの年冬季五輪も開催)の時は、レスリングで銅だったかな、水泳はたしか厳しい結果だったと思うけど、今回のアムステルダム五輪では、陸上では織田幹雄が三段跳びで日本初の金メダルですが、水泳でも鶴田義行の平泳ぎ金メダル他いくつかメダルをとって、なぜ今回はこんな大活躍できたのか、今一つ不明瞭だった気がするのですが。
温水プールは出来たけど・・・・・
これから打倒アメリカで、いろいろ対策が見られるとは思いますが。

あとね、朝ドラ「半分、青い」の時もそうだったけど、作り手側が神回とか言わない方がいいと思うの。
半青と違って、たしかに神回といってもいい出来だったと思いますが、そういうのは視聴者が決めることだからね。

色々文句は言いましたが、楽しかったし、好きな大河ではあるので、これからにも期待。

ジャニーズの事とかフィギュアスケートの事とか少しだけ

ジャーニーズ事務所の、ジャニー喜多川社長が亡くなられて、やっぱり寂しい気持ちはありますね。
小学生あたり、光GENJIが全盛期で、正直あんまり好きではなかったのですが(諸星和己が好きじゃなかった)、SMAPはどちらかといえば好感持っていて、このあたりからジャニーズ人気は世間全体に浸透していったように思います。
それまでは、一部の熱狂とは裏腹に、蔑みの目も強かったように思います。
今でも、ジャニタレが、とか言われますし、ああいうのに嫌悪感持ってる人たちもいますけどね。

嵐は好きですし、NEWSの増田貴久君が、最近では個人的に好きですね。まっすーのファンといってもいい。手越も割と好きです。
滝沢英明さんも尊敬しています。

過去にはスキャンダラス的なものもあって、光があれほど強ければ、闇もまあ、あるでしょうね。
亡くなった方の話題なので、光の部分や成功例だけ言われて、凄い凄いという事になっていますが、失敗例もけっこう・・・
でも功績が大きいことはたしかですし、昔はどちらかといえばジャニーズ嫌いでしたが、今は好きと言えるほどレベルアップしていて、やっぱり凄いなと思います。


フィギュアスケートでは、友野一希君が、フィリップ・ミルズ先生の振付で滑るとか。SPかな?
友野君は、現役男子シングルの選手の中では一番好きなので、ぜひ頑張って欲しいです。

町田樹本ですが、hontoで予約しました。
お高い事もあり、一冊だけ。保存も棺桶用も、それ一冊で、綺麗でなくても読み込んだものでいいと思います。
一冊を大事にしたいですが、もし折れたり汚れたりしても、それも歴史の一部ということで。

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豪華本予約開始!

また一週間たってしまうので、「いだてん」の感想を、と思っていたのですが、色々忙しくてなかなか手を付けられず。
またいずれ。(大した事書くわけではないですが)。

さて、10月に刊行予定となっていた町田樹さんの豪華愛蔵・決定作品集「そこに音楽がある限り」。
段々その姿が明らかになり、予約も開始されましたが。

こちら。
https://www.shinshokan.co.jp/tatsukimachida/


高けぇー!!


こんな高い本ってあるか。(ま、買うけどね)。
いや、「町田樹の地平」も正直高いと思っていたのですよ。紙質は良かったですが。
それでもあの時は通常版、限定版と両方購入してしまいましたが。
ちなみに比較的お値打ちな通常版の方が、なぜか今探しにくい。


しかし今回、お値段にしても宣伝文句にしても、自分でハードル上げていくなあ。
フォトフレームが二種類つくそうですが、両方つけてくれよ。なにこの商売。
そんなやり方するなら、ない方がマシだった。さすがにそれ目当てで二冊買える値段ではないわ。
ドンキと白鳥、迷って白鳥の方にしました。


なんかちょっと毒吐いたみたいな感じになってしまいましたが、楽しみではありますよ。
おまけ目当てで複数買うより、1冊買って大事にします。
しかしこの値段なら、映像もつけて欲しかったな。
ばしっと本のみの方が、樹君らしいのかな。

「いだてん」第二部

ウェブリブログが大幅リニューアルされ、最初自分の管理画面に入れなかったり、どうなる事かと思いましたが、もう大丈夫かな?
まだ慣れないですが。

さて、「いだてん」第二部開始。
初回からハイテンションでしたね(笑)。
大分今更になってしまいましたし、ブログのリニューアルに振り回されて疲れ気味なので、ちょっとだけ。

「参加することに意義がある」から、「勝たねばならない」に移行していく時期。
オリンピックとナショナリズム。
世相と合わせて、オリンピックの闇の部分も露になっていくのかもしれません。

本作の美濃部孝蔵の存在意義の一つに、落語パートを入れて作品を重層的にするという事以外に、スポーツともオリンピックとも関係ない人物をメインの一つに据えるという事がある。
主人公が、オリンピック資金に奔走している中、昭和になっても相変わらず庶民は苦しいという描写。
(ちなみに子供が二人に増えているが、孝蔵が赤ん坊負ぶっているのがなんだか良い)。
この庶民描写があるのとないのは違うし、震災場面もそうですが、落語というスポーツ以外の娯楽もメインに入れることで、
単なるスポーツ万歳ドラマではないというところは、好感が持てます。

「いだてん」第一部終了 美点と不満点

さて第二十四話「種まく人々」で金栗四三編が終了し(といっても出番がなくなるわけではないですが)、田畑政治編へと移り、マラソンから水泳へメインが移っていくわけですが。

落語パートを交え、昭和パートも入れて、スポーツ黎明期から昭和へ、そして現代を考えさせる、そういう意味では正にちゃんとした大河ドラマだと思います。
下手な戦国ものより、よっぽど大河を感じさせます。
そこが本作の美点だと思います。
視聴率は壊滅的ですが、評判は良いのも、そうした理由からではないでしょうか。

半面不満点ですが、そのスポーツ黎明期や金栗四三の描き方には描写不足を感じます。
歴史番組でも、全然知らないものに関しては面白く見られますが、ちょっと知っているものだと、不満点が出てくる。
私は金栗四三氏に関しては、詳しく知らない。
その他の人物に関しても、この時代に関しても。
でも、今回twitter等でちょっと見て回ったりするのですが、そういったところで軽く拾い読みするだけでも、そういった事をドラマで生かせばいいのに、と思う事がよくある。

一番の不満点は、金栗四三の功績が今一つ伝わってこないし、はっきり言って描き方がちょっと雑に感じた。
まず売りの一つ、日本人オリンピック選手第一号ですが、ストックホルム編までは良かったと思います。
しかしそこは到達点ではなく、序盤での出発点です。
なんだかドラマとして、そこで力尽きてしまった感がある。
そこに予算を集中させたとしても、その後、たしかに演出上の工夫は色々見られたものの、脚本的に丁寧さが感じられなくなってしまいました。

これまでも度々指摘してきましたが、急に愛弟子とかいう人物がいたり、男子選手への指導がまるっと抜け落ちてしまっている。
高地トレーニングの事とかも出てきてないし。
ランニング本執筆の事とかもっと踏み込んでも良かったのでは。

女子スポーツ普及は、2回ほどかけて熱心にやったように見えるけど、結局どういう指導をしたのか不明瞭。
まず優雅に見えて周囲に受け入れやすいテニス普及に努め、それには宮家とか?位の高い女性にやってもらってさらに普及しやすくするとか、実際の金栗氏には、そういったいい意味で計算高い面もあったようで、あのようにただ単に熱血なだけの人物ではなかったように思う。
そういった意味では、ドラマの金栗は、やや暑苦しくて薄いように思えてしまう。

伝記とか読んでみようかなと思っているけど、もっと詳しく知ったら、もっと色々不満点が出てきそう。
でも興味をひかれたという点では、この作品の価値は十分あると思う。
ちょっと知っただけでも、金栗四三は、十分大河ドラマの題材になる素材だと思います。
ただ素材の料理の仕方が、十分ではなかったかなという気は、どうしてもします。

他の先生方の描き方もあまり十分とは感じられず。
この人物も出せば・・とかは尺の都合上とか削らざる得ないのは仕方ないとしても、メインの人物くらいはもう少し何とか・・・・
スポーツ黎明期の迷走具合とかは面白かった部分もあるのですが、正直朝ドラ「なつぞら」のアニメーション黎明期の方が、興味深く描けていると思える。
もっとも「なつぞら」は、その他の部分がどうにも面白くないですが。

ラスト二回の関東大震災は、なかなか胸に迫るものがあり、良い締めだったと思います。
オリジナルキャラのシマちゃんの使い方も効果的で、やっぱりこういうの上手いですね。
災害では、行方不明のままというのが、一番辛いと思います。

韋駄天はご馳走を運ぶ神様とか、「位置について、よーい!」という統一された掛け声はまだなく、「支度して」等色々だったのは、チコちゃん見てた方はニヤリとしたことと思います。

第二部は、社会情勢的にかなり見ていて辛い部分もあるかと思いますが、阿部サダヲさんは、腹黒さとピュアさが同居するというキャラクターにはぴったりだと思うので、どう見せてくれるか楽しみです。

「いだてん」第二十三話「大地」

来年の東京オリンピックですが、二枚ほど観戦チケット申し込んでみたのですが、どちらも落選でした。
まあ、テレビ観戦かな。

また今更感想になってしまいました。
関東大震災の回でしたね。
BS朝ドラ再放送「おしん」でも、そのうち出てきます。

自警団のアレに関しては、まああれが限界ですかね。
触れただけでも良しとしましょう。
そういうテーマのドラマでもないですしね。

ちなみに、「ニホンスゴーイデスネ」ブーム絶頂の時、自警団のアレに関する本が出たのですが(タイトル忘れてしまった)、世の中がそんなだったので、出した方はそれ相当の覚悟をしていたらしいですが、けっこう売れて評価も高かったようで、ああしたブームの中でも、けっこう冷静な人多かったんだなと思いました。

森山未來さんが圧巻でした。落語パート力入ってますね。
今回は演出も素晴らしかったです。
五りん君は、シマちゃんのお孫さんでしたか。
現代パートともつながりましたね。

柄本佑さんは、いい役者さんになりましたねえ。
「あさが来た」でも好演でしたし。
以前弟さんとごっちゃにしてましたが。
「おひさま」に出てたのは弟さんの方でしたっけ。

しかし「ごはんが固い」を言うのに一年くらいかかったのか。それはどうよ。
一体そこまで気を遣う理由はなんだ。
後悔する事じゃない、夫婦なんだから言いたいこと言うべきという金栗さんの言い分がもっとも。
「諦めなきゃいけないのかな」に刺さる人も多いでしょう・・・・

村田パパがかっこよかったですね。
主人公と反する意見の方を一方的に下げるような大河とは違う。
娘を心配してただけだし、医学的見地から、女子に無理に運動させることはないというのも、分かるよ。
実際に、やりすぎによる弊害は無視できないところ。
そのやりすぎという点においては、現代の問題でもありますが、この時代においては、女子の運動を否定しないでというのも、もっともですね。
特にお嬢様は、運動不足になりやすそうですし。

清さんが、本作三度目のいい仕事しました。
一般の人がアスリートに向ける心情、特別な才能がある人に向ける心情、そして今回は、「嬉しい事は声に出さないと、明るいニュースが少ないから」ときました。
ほんとに清さんは、良心的な一般人代表的な、貴重な役割を担ってくれていると思います。


朝ドラ「なつぞら」に関しても少し。
ここ最近の朝ドラは、お仕事描写がグダグダな事が多かった。
その点本作は、アニメーター描写は随分ちゃんとしていて、興味深い。そこはちゃんと評価したい。
が、ヒロインの物語がねー。
咲太郎がまず見た目からウザくて。完全に失敗キャラだな。


九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響
ころから
2014-03-11
加藤 直樹

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※自警団について、タイトル忘れたと書きましたが、ちょっと検索して、多分これだったと思う。
まあやっぱりこんな事なかったと主張する連中もいるようですが、そういうのは見苦しいですね。

ファンタジー・オン・アイス幕張公演テレビ放送(後半は楽しくない事注意)

今更になってしまって記憶も薄れがちですが、放送は見ました。
オープニングの羽生君いいですね。
このアイスショーでは、いつも生き生きしている気がします。

羽生君とToshiさんとの歌声の相性の良さに驚きました。いいですね。
「マスカレイド」、かっこいいです!

正直言って、また三白眼演技かという気もしましたが。
羽生君は、もっと幅広い表現が可能なスケーターだと思うのよ。
でもあれだけかっこ良ければね、もういいかな。

でもね、評判の手袋ビターン!、ごめん、好きじゃない。
あれ必要?
物を氷上に叩きつける行為というのは、どうしても不快感がある。手袋でも。
うるさいこと言ってごめんね。みんな喜んでいるらしいのでいいんじゃない?

「クリスタルメモリーズ」でしたっけ、あれもいいですね。
他は、ハビエルのフラメンコショーが印象的でした。
ナハーロさんは以前ランビエールともコラボしていて、あれも素敵だったな。
私たしか生でみた記憶があるんですが、何故だったかその時ランビさん、坊主頭だったのよ・・・・

有名アーティストとのコラボが見どころのファンタジー・オン・アイス、客層も幅広くなりそうでいいですね。
解説村主千香さんは、以前フィギュアスケートをケーブルテレビでも熱心に見ていた時、彼女の解説も聞きましたが、お姉さんとちょっと喋り方似ていますが、聞きやすい声だなと思っていました。

あと、またちょっと羽生君ファンにはごめんなさいな事になりますが、神戸公演(これも22日に放送があるのかな)、でも4ルッツ跳んだとか、今回も4回転とかやってましたが、演技じゃないところ(フィナーレとか)でやって見せるのは、客席も盛り上がるし、サービス精神のつもりでもあるでしょうし、あんまりうるさいこと言いたくないですが、なんかね・・・・
怪我がちの選手でもあることを思うと、ショーでそんな事やらんでもと思うし、キャーキャー言ってる場合なのか、心配じゃないのかと思ってしまうのだが。

ま、いいけどさ。どうせまた全日本出られなくなっても世界選手権には選出されるんだろうよ。
別に無理して出る必要はないんだけどさ。
誰々はこんなに大変な状況でも全日本出たのにどうのとか言ってるアンチには、だから何だよとしか言いようがないが、3連続ナショナル棄権には、思うところはある。

メドヴェージェワが出演した神戸公演での事かな、とても残念なことがあったようですが。
彼女を攻撃するような内容の手紙が届いて、ジョニーが公開したとか。
犯人の最も卑怯なところは、日本人の総意みたいに書いたところですね。

私は正直メドヴェさんのスケートは好みではないですが、ちょっと姿勢が悪いというか、かといってパワーがある感じもなく、全体的に雑に見える、でもスケーターはみなさんリスペクトしていますし、こんな本人への攻撃は考えられないです。

町田さんが引退の時のスピーチ、自分たちはこんなに大変アピールは、その時はあんまり好きではなかったのですが、今はこういう事があると胸に響いてきます。
彼らは血のにじむような思いで闘っているのです・・・・・

あの、犯人は誰のファンだとかいろいろ言われているようですが、本当はこの人のファンはどうのとかは言いたくない。
日本人はこうだとか、○○人はこうだとか、そういった決めつけはヘイトにつながるし、実際は人それぞれだから。
だから羽生君ファンは、とか言いたくないのですが、あの人たちがそういう言い方するからね。
大ちゃんファンがーの次は、ネイサンファンがーとか言い出し始めたし。
だから、いや羽生君ファン変な人多いよ、と言いたくなっちゃうのよ。

まだ彼がジュニアの頃から、失礼な羽生君ファンいたよ。大ちゃんとかスタイル悪いけど、やっと素晴らしくスタイルのいい日本人選手が、とか。
いや、私は彼の外見が苦手なんですけど、貧相な身体でひょろ長ければ美しいの?薄っぺらいなあとか、言いたくないよ、そんな事。でも向こうが失礼だからさ。一部のファンが。

羽生君好きなら、彼の応援だけしてればいいじゃない。なんで他のスケーターやそのファンの悪口言い始めるのか。はたから見れば、どっちのファンも大差ないよ。

大ちゃんファンの大量お揃いタオルバナーには嫌味言ってた割に、世界選手権でのプーシャワーには無頓着だし。
たしかに、特に地方大会では、大量お揃いバナーは圧が強いとは思ったよ。でもプーシャワーよりは害ないじゃん。だから他選手ファンの悪口言ったって、どうせブーメランになるんだから。


そういう私も、こんな事書くべきじゃないですね。でもちょっと目について、吐き出したくなっちゃったからさ。
失礼しました。

今ネット上で好きな人

下で紹介している漫画、発売は8月でまだ先なんですが、たまたま目にしたTwitterで、この方のファンになりました。

勝手に紹介しちゃいますが、その方のTwitterはこちら。
https://twitter.com/omoti194

オンラインゲイバーと銘打って何度かトークを聞かせてくれることもありましたが、下ネタがひっかかってしまうのか、何か忘れましたが前の媒体は使えなくなり、YouTubeに移った後も、1週間くらいで消されてしまい、今聞けないのが残念ですが、ぜひまたやって欲しいです。
とっても柔らかい語り口で、癒されます。

家庭環境が非常に悪く、色々苦労されたり、その後も理不尽な辛い目に遭われたりしているのですが、こんなに心の温かい、優しい人はいないと思います。
それでもチラチラっと毒が垣間見えることもあり、それもまた面白いです。

また、体験談の中には、マイノリティも一枚岩ではないという事や、性格悪いゲイも登場するなど、言いにくいであろうことも公開してくれていて、属性で人を判断することの危険性も教えられた気がします。

私より10ほども若い方ですが(町田君と大体同じくらいかな)、努力家で尊敬します。
絵を描き始めたのはまだ最近とのことですが、上手いわけではないですが、味があって上達が見られますし、頑張ってるなということが伝わってきます。


ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。
KADOKAWA
2019-08-09
もちぎ

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「いだてん」第22話、これまでの朝ドラ「なつぞら」

今、BS朝ドラ再放送枠で「おしん」をやっているが、「いだてん」とけっこう時代が被っているので、合わせて見るとなお興味深いと思います。
おしんは、金栗の10歳ほど年下あたりではないかと思います。

「おしん」は何度も再放送されているので大体見ていますが、精いっぱい生きる事と、限界突破したら逃げてもいいのだという事を教えてくれます。
脚本の橋田寿賀子氏がおっしゃっていたように、辛抱を描いたドラマではありません。
いつの間にか、辛抱が美徳や、少女のいたいけさ重視に歪められていった気がします。
少女期はドラマのほんの一部ですし、おしんは欠点もちゃんとある人物です。

さて「いだてん」第22話「ヴィーナス誕生」、実に多彩な女性たちが登場し、どれも魅力的で、どれも否定的に描いていないのがいいです。色々な女性や生き方がある。
みんな違って、みんないい。以上。

ま、トクヨ女史はちょっと戯画化されすぎなのが気になりましたが、紀行で取り上げてもらって良かった。

現代の問題とリンクするようなことは、みなさん指摘なさっているのでわざわざ言うまでもないですが、金栗としては、フェミニストになったわけではなく、あくまでスポーツ重視っぽいところがブレなくていい。
スヤさんは、ちゃんとベースが熊本みたいで良かった。
そのまま東京だけかと思ってしまった。

足が今回の一つのテーマでしたが、学生時代のブルマ、一時期なんであんな極端になってしまったかな。
本当に苦痛だった。

男性の足も鑑賞対象にしているのが面白かった。
現在のanan男性ヌード特集といい、今や男性の身体も鑑賞対象です。
それにしても、前も書きましたが、男子選手への指導もちゃんとやって欲しかったんだけどな。高地トレーニングとか。
にしても、ああいう先生だったら、私もそんなに体育が嫌いにならなかったんだけどな。

そして美川・・・・
ガイドブックによると、勝地涼さんは、美川さんのご遺族にもお会いしたそうですが、ご遺族的にはあれでいいのだろうか・・・・

前回と今回の女性スポーツについて、女らしさを押し付けられ闘う女性たちと、映画「氷上の王 ジョン・カリー」で男らしさの押し付けと戦ったジョン・カリー。
同時期に見てしみじみしました。


朝ドラ「なつそら」ですが、東京編になってから評判悪い。私の中でもね。
ほぼ咲太郎兄ちゃんのせい。
あの髪型だけでも、かなりイラつくのだが。
脚本や演出も悪いのだろうけど、もうちょっとせめて可愛げあるように演じられないものだろうか。

アニメーター編はやや面白いし、興味深いが。
演劇とリンクさせているところなんかは、けっこう好きです。

私が小学生くらいの時、アニメーターは3Kだかなんだか、汚い、きつい、賃金やすいみたいな感じで、かなりブラックな仕事であると言われていた。
その後そのあたり、労働運動とかやると思いますが。
セル画に遊びで塗ったりした覚えもありますが、けっこう難しかったです。

今はほとんどデジタルで、セル画自体なくなっちゃいましたね。

朝ドラといえば、田辺聖子さんがお亡くなりになったそうですね。合掌。
異色朝ドラ「芋たこなんきん」、再放送してほしいです。

演劇集団キャラメルボックル活動休止

昨日、ようやく「氷上の王 ジョン・カリー」を見てきました。
先週とはまた違った箇所で体調は良くなかったのですが、来週までやってるかどうか不安だったので、行ってきました。
名古屋では、もう夜の部しかやってなかった・・・・
スクリーンで見るスケートシーンは美しく、良いドキュメンタリー映画でした。
それについては、また後日。

キャラメルボックスについてですが、私はまだ学生だった20年ほど前、演劇に夢中でした。
きっかけは、大河ドラマ「毛利元就」に元就の長男役で出演していた上川隆也さん。
彼にすっかりはまってしまった私は、当時上川さんが演劇集団キャラメルボックスという劇団に所属していた事を知りました。

それまでは、演劇とか小劇場とか全然知らなかったですが、これがきっかけで興味を持つようになり、名古屋公演はもちろん、東京や関西、色々な演劇を見ました。

ちなみにこの後、興味はバレエ、ダンス、そしてその後、高橋大輔さんのファンになったことにより、フィギュアスケートになり、今は休業中といった感じですが。

キャラメルボックスは、当時若い女性を中心に最も人気のあった劇団で、上川さんが出る公演はプラチナチケットと化していた。
映像等色々なグッズもあり、制作がユニークだった。
入団の倍率も、かなり高かったと思います。

私は何度か見ましたが、難解な演劇も多い中で、キャラメルボックスは、劇団名通り分かりやすいエンターテインメントといった感じでした。
ファンクラブにも入ってました。

あの年代の演劇の方々は、つかこうへい氏の影響を受けた人が多かったと思います。
「劇団☆新感線」、「扉座」、「第三舞台」、そしてキャラメルボックス。

それぞれ個性があり、特にキャラメルボックスは意外に思えるけど、ほとんど間というものを設けず、役者が熱く台詞をたたみかけるという共通点があり、そのエネルギッシュさ、それがつかこうへい演劇の、それまでの新劇とは違った新しさだったと思います。

演劇を見なくなって何年も経ちますが、キャラメルボックスは舞台鑑賞の面白さを教えてくれたきっかけでもあり、楽しい思い出の1ページを彩ってくれた存在でもあります。
今回の活動休止や、制作会社破産といった報は、劇団運営の難しさを感じさせられました。
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「いだてん」第21話「櫻の園」

前回のオリンピックでは、陸上競技や道具、今回は女子スポーツを持ち帰った金栗氏。
戦禍をたくましく生きていたドイツの女性たち。
ベルリン五輪を目指していた夫は戦死し、アントワープ五輪は敗戦国だから出られず。

心打たれる金栗ですが、あくまで日本は関係ないと、この時点では思っているのでしょう。
ドイツはこの後、ますますとんでもないことになるし、日本もそう。
このドイツの女性たちのその後を思うと・・・
実際は能天気な事言ってる場合ではなかった。
この大戦で莫大な賠償金に苦しむドイツ、それがナチス台頭の一因に。

ヒトラーは最初のうちこそ、国内外でその手腕が称賛されていたのですが・・・・・
ドイツは、第二次世界大戦後は東西分断だし。
負の遺産にどう向き合うかは、日本も同じ。

スヤさんと息子さんは、東京で金栗と同居という展開になりましたが、これ史実?
いや知らないけど、だって幾江さんは?池部の家は?
旦那さんも奥さんもいないなんて、あの時代にそれってありなの?
一緒に暮らせてよかったねと思うべき?
むしろ酷くないかと思うのだが。

女子高に赴任した金栗ですが、女生徒を縛り付けているものとして描かれているのであろうとはいえ、色とりどりのリボンや着物、華やかですね。
大正好きが多いのも分かる。
嫁に行かせたいために、着飾らせていたというのもあるかもしれないけど。

今の、地味さを強制する校則ってなんだろう。
経済格差がとかいうけど、地味な子は地味な子で若い学生なんだから、清々しいと思う。
全員同じを強制しなくてもいいと思う。
制服を着てもいいし、着ないでもいい。髪型も髪の色も、同じでなくていい。
体感温度だって人それぞれだから、好きな服装をするべきだ。

・・・話が脱線してしまった。
最初は、暑苦しすぎて敬遠される金栗先生。
まあ、本人はあちらを見ているわけですが、知らない方からしたら、いきなり自分たちを全否定してきたみたいに感じるのかもね。
でも実際西洋の女性の方が、産後の回復も早いようで、骨盤はあちらの方がしっかりしてるみたい。

槍投げ、円盤投げや砲丸投げもそうですが、失礼ながら、それをやってどうすると思っていた謎競技だったのですが、その魅力の一端が垣間見えたような気がします。
ドイツ女性も日本女性も、かっこ良かった。

本作では割愛されていた、井口阿くりがアメリカから持ち帰った、セーラー服とブルマーがここで登場。
最初は勇気いるよね。

ちなみに「あしながおじさん」では、ジュディがアメリカの大学で体育の授業を受ける様子が描かれている。
作者が実際に通っていた大学をモデルにしているようで、女子体育の面でも進んでいた大学だった模様。

女子教育に熱心になる金栗先生ですが、男子生徒の指導もちゃんと入れて欲しかったよ。
本も出し、日本マラソンの父と呼ばれる人で、自身手探りで、高地トレーニング等、今でも通用するようなトレーニング法を編み出したりもしてたわけでしょう。
今まで、せいぜい電柱を利用したトレーニングとか、それくらいしかなかったもの。

そのあたりすっ飛ばし気味なのが残念だった。
そろそろマラソンから水泳、金栗四三から田畑政治にメインが移っていくのに。
それにしても、こんなにサダヲ似役者を見つけ出せたNHKなのに、直虎で家康の子供時代から阿部サダヲさんにやらせてたなんて。

ところで、そんなジタバタしたクロールなんて、と憤慨するまーちゃんたちでしすが、「チコちゃんに叱られる」でもやてましたが、水泳の偉い人たちも、速くてもこのバシャバシャが好きではなかったようで、自分たちが優雅と考える平泳ぎを守るために、ルールを細分化していった。
日本人は今でも、自由形はそんなに得意ではないですかね。

実在の人物をカリカチュアライズしたような描き方は、特に大河ドラマでは好きではなく、「真田丸」が嫌いだった理由の一つもそれですが、本作は面白いからそんなに気になりませんでしたが、それでも可児先生と永井先生は、そろそろどうかなあ。
永井氏が香水使ってたのは事実のようですが、あんな風ではなかったと思うけど。
ちなみにテニスは優雅に見えるということで、割と女子のスポーツとしては認められやすかったみたい。

シマちゃんの結婚相手が、あまりに物分かりが良すぎるのは、賛否あるかもしれない。
これは、女生徒たちの「そんな恰好したらお嫁に行けない」と、「足出してもお嫁に行けました」を対比させるためだと思う。

現在でも、いわゆる「モテ服」特集なんか、よく非難されたりする。
男はこういう女性が好きでしょ、という決めつけ。
実際はそういうのが好きな男性など、あまりいないよ、と。

逆の場合でも、しょうゆ顔男性がブームとか言われたりしたって、別にみんながみんな好きなわけではないし、人それぞれでしょう。

当時は、今ほど価値観が多様化されにくかっただろうとはいえ、男性全員、女性の好みが同じとは考えにくい。
夏目漱石は「吾輩は猫である」で、登場人物に、ただ言うこと聞くだけの妻なんて、みたいな事も言わせている。
女生徒の言う、男性はこういう女性しか好きではない、というのは単なる思い込みもあったかもしれない。
そういう意味では、いい学校に通っていても、馬鹿に見える。

竹久夢二の絵みたいな細見の美人なんて、実際には役に立たなさそうじゃない。
子供何人も産めそうにないし、肺とか病んでそう。
あんな美貌なんて、長続きしないし。
もちろんそれでも、恋に落ちる場合もあるでしょうけど、それはそれでいいけど、好みはもっと多様だったんじゃないかな。

とはいえあの増野さん、だっけ、は、さすがにあの台詞はやりすぎだと思う。
本作は、中の人と被らせているような配役がちょくちょく見られ、今回も安藤サクラさんが奥さんである柄本佑さんにやらせたのは、狙いもあっての事かもしれない。

それはさておき、女性アスリートさえ認められていない時代に、ママさんアスリートを容認するとは。
「結婚して子供がいたら、出てはいけないんですか?」「子供と一緒に見に行きます」は素敵ではあるけど、さすがにファンタジーがすぎるのではないか。
イエ制度のこの時代、仮に夫だけよくても、その両親までそんな物分かりがいいとなると、さすがにそれはないだろう。
むしろスポーツをなめているのではと思ってします。

いまでこそママさんアスリートはいるし、またママさんバレリーナもいますが、バレエでも、昔は子供を持つという事と両立しえなかった。

そんなわけで、シマちゃんと増野さんの結婚は、衣装も先進的で素敵でしたが、ちょっと賛否あるかなあと。
少しやりすぎ感は否めなかった。
さて来週は、いよいよ人見絹枝の登場ですか。

この流れでの紀行も良かったですね。

「いだてん」第20話

日曜日にはジョン・カリーの映画を見に行こうと思っていたのですが、体調が思わしくないため、来週・・行けたらいいな。


1週遅れになってしまって今更ですが、少しだけ。

8年は長かった。
思えば当時の8年と今の8年ってかなり違うでしょうし、当時の30歳と今の30歳も、かなり違うでしょうね。

マスコミによる選手団吊し上げのシーンの毅然としたスヤさんの態度は、金栗の夢日記のシーンが活きている。
船上で初めて妻子がいることを明かした史実をもとに、夢日記のように、金メダリストの妻であると、トロフィーワイフ的に華々しく紹介されるより、むしろ夫を毅然と庇う方がドラマのヒロインとしては映える。
夢日記のシーンとの対比により、彼女が立派に見えるようになっている。

このマスコミの酷い態度は、史実かなあ。
いや、「あさが来た」でも、とにかくマスコミをマスゴミ的に酷く書けばウケるみたいな風潮もあるのではと思って。
視聴率ばっかり言うマスコミへの意趣返しかとうがった見方もしてしまうが。
史実の事は知らないので、なんとも言えませんが。

駅伝は、マスコミの協賛があってこそだったのになあ。
むしろだから偉そうになってしまうのかもしれませんが。

第一回の参加より格段に進歩しているので、選手たちはもちろん体協も、そんな非難する内容ではないと思うけど。
参加人数も増えたし待遇も改善されてるし、結果だって、2回目の参加であることを思えば、全然悪くないと思うけど。

またこの報告会という存在そのものの是非ですね。
ドラマの監督さんは、報告会なんてものがあるのは日本だけと雑誌で語っていたとのことですが、報告会という言葉だけだとあってもいい気がしますが、あんな絵面的にも吊し上げみたいな、あんなものなら、たしかになくてもいいと思う。
マスコミ及び、私たち全体への戒めの場面と受け取りました。

大体の大河ドラマは、見せ場の合戦とか最後に来るので、ここで予算使ったんだなってなるけど、前半主人公の金栗四三の場合、初のオリンピック日本人選手であるストックホルム五輪、ここに一番気合と予算を使ったであろうと思われるのは見ていて分かるので、どうしてもそれ以降が予算不足っぽく見えてしまう。

が、駅伝にしても、今回のアントワープ五輪にしても、全部に全力投入できない長丁場ドラマで、上手く工夫をしているところが伝わってくるのは良いと思います。
戦争の惨状の中の、プロジェクトマッピングを利用したマラソンシーンとか。

ちなみにベルギーは、第一次世界大戦ではかなり被害を受けたようで、以前にも触れましたが、アガサ・クリスティのデビュー作「スタイルズ壮の怪事件」は、エルキュール・ポワロがベルギーから戦火を逃れてイギリスにやって来ます。
この時の難民船がトラウマで、ずっと船嫌いになってました。
親友のヘイスティングは、この大戦で負傷したイギリス兵で、療養にやってきています。

話を戻して、よくオリンピックを開催したと思う。
ベルギーの人たちや、西洋の選手たちにとって、このオリンピックはどういう思いのものだったのかを、ちらっとでもやってくれると良かったのですが。
金栗たちは、戦禍を見ても無関心っぽい描写なのかと思われたかもしれませんが、まあそんなものかなという気もします。
今現在、世界各地で紛争が絶えませんが、今日本人の誰がそんなに気にかけているのか。難民、移民問題にも冷たいし。

ちょっとアレっと思ったのが、シマちゃんと女子スポーツについての会話で、金栗は、ストックホルム五輪で女子選手を見ているはずなのですが。
日本の女子、もしくはマラソンの事を言ってたのかな。

あと、ストックホルム五輪ではあんなにNIPPON表記にこだわってたのに、今回普通にJAPANをニコニコ受け入れてたのは一体。
あの時倒れたとき、ニッポンでは通じなかったけどジャパンでは通じたからなのか、8年たって軟化したのかどうなのか、何か説明が欲しかった。

それにしても、金栗四三の生涯を見ると、オリンピックにうまく照準を合わせて活躍するという事が、いかに難しいことかがよく分かる。
でも前回も今回も、オリンピックに参加することによって何かを持ち帰っているのですよね。
大事なのはそこなんですね。

このアントワープ五輪で、テニスが日本初のメダルをもたらしましたが、そこはサラッとで、紀行で詳しく、のあたり、ドラマ本編は、あくまで敗者目線の作品なのだなと思いました。

ドイツの女子選手の投げ槍を見て(なげやりな金栗の心情とかけていたのかな)、女子スポーツ育成に目覚める予感の金栗ですが、以前にも触れましたが、旧東ドイツの女子陸上選手ドーピング問題を思い出さざる得なかった。
後遺症に苦しむ選手が可哀そうだった。
ドラマ前半でも言っていた、スポーツは国力を示す手段になるというセリフ。
オリンピックというものは、闇も深い。

50年後、100年後も若者がスポーツを楽しんでほしいという嘉納先生。
去年のスポーツ界の不祥事の数々を思うと、現在への皮肉に思えた場面だった。

もう自分は古いと引退の永井先生だが、そういう思いで引退したのかどうかは謎。
肋木はいまではタオル掛けですが、永井先生的な体育教育が、その後むしろ主流なんじゃないかな。
スウェーデン体操って、号令で動くもので、今でもあるんじゃないかな。
現在、これからまたどうなるかは分かりませんが。

きちんと食事をとるよう指導していたり、厳しくて極端な所はあったかもしれないけど、生徒にはけっこう慕われていたという話も聞きますけど。
肋木ばっかり強調されてたけど、平均台や跳び箱も普及させたんじゃなかったっけ。

基礎重視の永井先生と、個性と楽しむこと重視の可児先生は、もっと対立していたはずだと思うのですが、本作
ではむしろ、面白コンビみたいで、これはこれでドラマ的には面白かったかな。

SPUR(シュプール)7月号町田樹さん対談(その3)

性差の事でもう少しだけ、町田君の「火の鳥」やジョニーの白鳥といった、バレエでは女性がやる役柄を、フィギュアスケートでは男性がやることがある。

ジュニアの時に町田君「白鳥の湖」滑っていたけど、あれも多分白鳥を演じていたのでしょう。
バレエでは、ボーン版「白鳥の湖」みたいに、男性が白鳥をやるときは、かなり異色だと話題になる。
実際は雄も雌もいるはずなのだけど、鳥系はバレエでは女性のイメージだ。
フィギュアスケートでは普通に男性も滑る。

佳菜子さんが、「オペラ座の怪人」でSPとフリーで、ファントムとクリスティーヌをやるというユニークな試みをしていた事もあったと思う。
ダンスマガジンのトゥシューズ特集で、男性がトゥシューズで綺麗なポーズをとっている写真があり、そういう男性ダンサーもいるようですが(その号さがしてみようかな。ちなみに女装したりしているわけではない)、まず異色なので、バレエよりフィギュアスケートの方が、性差はないと思います。

で、今回は、外からの物語化で消費されてしまい、フィギュアスケートの、プロ化していない若年のアマチュアスポーツ選手故に、それに対して対抗する適切な言葉を持たない問題。
かつての安藤美姫さんを思い出しましたね。

後なぜか、岩崎恭子さんも思い出しました。
競泳ですが、バルセロナ五輪で史上最年少のわずか14歳で金メダルをとってしまい、それ故に家族共々地獄を見るハメになった。
ドキュメンタリーも以前見たのですが、あどけなく可愛らしい外見も災いしたのか、変なストーカーみたいなのに狙われたり。
しかも当時まだストーカーという言葉もない時代でしたからね。
対抗する術もなく、潰され、可哀そうでした。
ドキュメンタリーでは、後に乗り越え、明るく水泳の先生やっていて救われましたが。

アスリートはタレントやアイドルではなく、特に未成年者ほどそういう風に扱ってはならない。
タレントやアイドルを馬鹿にしてるわけではなく、そういう人たちになら何をしてもいいということでもなく、未成年者アスリートは、守ってくれる事務所もなく、自身のキャラクターを出していく仕事をしているわけでもない。
ただ、競技に一生懸命な存在なのだから。

そもそもスポーツ報道は、かなりレベルが低い。、選手にしょうもない質問したり。
あと、何食べたとか。
オリンピック報道にうんざりする人が多いのは、
その競技の事や、選手の技能についてより、半ば勝手に創り上げた、その選手の物語性だのばかり報道するからでしょう。
視聴者側もレベルが低いのかもしれないが。

対抗するために、もしくはただ生きていくためだけにも、適切な言葉を持つ能力というのは大事ともいえると思います。
私はアスリートでもなく、未成年でもなく、ただのおばさんですが、その能力はまだ持てていないと思う。

アスリートでなくても誰にとっても、
言葉を持つということは、生きていくことであり、人生という表現活動なんですね。

他にもいろいろ感銘を受けましたが、とりあえずこのあたりで。
インタビュアーが武田砂鉄さんならではの内容になっていたと思います。
武田砂鉄さんは、過去町田樹さんの事を二度ほど語っていましたが、今回もですが、町田さんの演技そのものについては触れたことないので、その辺り不満に思う人も見かけます。

でも、演技についてはもう多くの人が語ってくれていますし、(特にフモフモさんのコラム、幾度か町田君のことも取り上げてくれていて、いつも面白く、「町田樹の世界」にも入れて欲しかったくらいだった)、それとは違った、自身の角度から切り込んでくれていて、全部に同意とかではなくとも、こういう切り口もあっていいのではないか。

おそらく砂鉄さん的には、町田さんはマスコミの思い描く物語に安易に乗らなかった人であり、それ故に好きになったのだと思う。

ダンスマガジンの方も読みましたが、こちらはこちらでダンスマガジンらしい内容になっていて、また違ったおもしろさがありました。

SPUR(シュプール)7月号町田樹さん対談(その2)

前回の続きですが、性差について町田さんの演技を振り返りましたが、今回は競技について。

世間の潮流として性差をなくしていこうという動きがあることも知りませんでしたが、2018-2019シーズンは、女子の高難度化と、男子の演技時間が女子と同じになったこともあり、技術点がたしかにかなり近くなった印象がありますね。
紀平梨花さんの技術点が、たしか全日本でも男子のかなり上位になっていた事は、男子何やってんだみたいな意見が見られ、私もちょっとそう思っていました。
が、それ自体偏見だったのかもしれない。
男女比べてどうこうは無意味だという意見もありましたし。

男子はパワフルなジャンプ、女子はスパイラルやレイバックスピンといった、女子ならではの曲線を生かした優美さを見せてほしいと思っていましたが、それは一種の差別だったのだろうか。
性別ではなく個人の資質で見るべきなのかな。
今では男子も当たり前にやっているキャメルスピンも、昔は女子の技だったようですし。
男子のキャメルスピンいいですよね。

私は、自分では偏見はないつもりでいましたが、「女性が男性よりも軽々と4回転を跳んでいたり、一方で男性が女性より格段に優雅に踊っていたりする。そこを個性として捉え」、のあたり、そう捉える視点が私にはなかった事に気づき、ハッとしました。
自身の演技といい、本当に性別に偏見がない人なんだな。

でもねえ、今軽々と4回転を跳んでる女子って、小枝みたいな少女じゃないですか。
ツルシンバエワ選手は、シニアの19歳で公式戦で成功させたというのは大きいですが。
どうしても身体は大丈夫かとマイナスに捉えてしまいます。
男子と女子では身体が違うことは事実で、女子には月経という問題があり、やりすぎると今ではなく、後の人生に、骨粗しょう症という後遺症が降りかかってくる。

どうしても、身体がまだ出来上がってない女子に、男子並みのジャンプをさせるなんて、と思ってしまう。
コーチは考えてはいるでしょうから、素人がどうこういっても仕方ないですが。
紀平さんも、3Aの練習で首の骨がズレたことがあるみたいな事いってたし、跳ぶための低すぎる体脂肪率だって女子としては異常でしょう。

みんながみんな、男子並みのジャンプを個性にしなくてもいいとはいえ、トップ目指すなら、他の選手がやればどうしても自分もと思ってしまうでしょう。
ジャンプのGOE(出来栄え)の幅が広がったことは、個性の多様性においてはいい事かもしれませんが、
ルールがどうあれ、やっぱりジャンプ以外がよっぽど悪くない限り、高難度ジャンプを跳ぶ選手が上位にこないと世間も納得しないところがあります。

そのあたりどう考えているのか、女子選手の低年齢化を懸念していたのと矛盾してないか、と思うと、単純に諸手を上げて賛成とは言えませんし、そんな単純に性差をなくしていいのかという気はしますが、
新鮮な見方を提示してくれたという思いはあります。

衣装は、女子はパンツ衣装も認められていますが、着る人少ないですね。
不利になるという意見も見ましたが、そんな事ないと思います。
ロシアのジュニア女子がたしか着用してましたが、不利になってるようには見えなかったし。
ペアの女子はよく着用してますね。
男性のサポートもあって、身体の線が綺麗に見えます。

他競技でいえば、不思議に思うのは体操でしょうか。
女子はキラキラカラフルなレオタードで、男子は簡素なユニホーム。
種目も男女によって違いますが、あん馬はなくして、男子も平均台いれてもいい気がする。
素人考えですが。あん馬って、あれ、ねえ・・・・・・いる??(好きな人ごめんなさい・・)

共通種目である床ですが、なんで女子だけ音楽ありなのか。

体操も男子は力強さ、女子には優美さを求めていて、それが当たり前に思ってました。
体操は町田君は、基本的に音楽がないせいか、アーティステックスポーツには入れてないので、また違うかもしれません。

他はシンクロ・・・今はアーティステックスイミング、昔「ウォーターボーイズ」という映画がヒットして、面白かったですが、男子は今だ参入できない分野ですね。
たしか男女ペアという種目はあった気がしますが。

男子新体操も、一時はもてはやされましたが、結局国体から外されたままでしたっけ。
チアリーディングなんかも、男子いますが、少ないですよね。
ちなみに女子応援団というのも、ありますが少ないですし。

日常でいえば、昔はランドセルは男子は黒、女子は赤でしたが、今けっこうカラフルな印象があります。
これはいい事だと思います。男女で色分けする必要はない。

幼児から、男子はブルー、女子はピンクとか色分けするのはやめた方がいいように思います。
「KENJIの部屋」の持ち物チェックで、ケンジ先生から「黒が好きなの?」と聞かれて、「ピンクの手帳もありますよ」となんだかちょっとムキになって答えた(ように見えた)のは、安易な色が好きと思われたくなたっかからかもしれないな。

またいったん切ります。

SPUR(シュプール)7月号町田樹さん対談(その1)

武田砂鉄さんとの対談、いい記事でしたね。また小さい字で・・・・
ページ数自体はさほど多くないけど、静かにゆっくりと、言葉を探しながら、というものだったそうで、時間はけっこう長くかかったのではないかと思います。
また、そうした様子も伝えてくれたことで、町田さんが、誠実に語ろうとしてくれていることが分かります。

振付法など、興味深いお話色々ありましたが、個人的に性差の話が特に印象深かったです。
以前、ジョン・カリーの今回の映画についての話で、性的マイノリティだった事については、そんなに関心はない、
そういう作品なら他にもあるし、色々論じられているし、的な発言に、いい意味で偏見がない人という感想を目にしましたが、たしかにそうなのだという事が、はっきりしたように思います。

私は、樹君は氷上の北島マヤとか言った覚えがあるけど、変化能力に驚いてきた。
「継ぐ者」では、緑のフリルをあしらった衣装、長めのヘアスタイルで、かといって女装しているとかいうわけでもなく、でもどことなくフェミニンで驚いた。
そんな樹君、見た事なかった。
女性っぽいというわけでもなく、むしろ妖精的というか、性別を超越した世界が広がっていた。

「ドン・キホーテ」では男性的(でも可愛い)、「ダブル・ビル」、「人間の条件」では、おそらくレディースの衣装で、やはり性別というのは感じさせなかった。

この性別という点で一番思い浮かぶのは、「あなたに逢いたくて」でしょうか。
衣装はパンツスタイルで、男性の衣装ですが、にも関わらず第一印象が「凄い!まっちーが乙女に見える!」でした。
その後、いやどうもこの歌詞の「あなた」を演じているのか。じゃあ男性なのかと思いましたが、たしかに男らしい箇所もあるのですが、女性としか思えない箇所もあり、混乱してました。

「町田樹の世界」でのクリスさんのこの作品についての所で、男と女を演じている、しかも一人で、と解釈し、町田君も伝わった事を喜んでいたとの事で、やっと腑に落ちました。
瞬時に見抜いたクリスさんはさすが。
公式で饒舌に色々語っているとはいえ、解釈の余白も残していてくれていたんだな。

また、「今日はこの表現で」みたいなことも言っていたようなので、日によって違っていたのかな。
女性ボーカルで、演者が男性とはいえ、いつも男と女だったとも限らないし、色々解釈の幅はありそうです。

町田君は、小柄で華奢な方ではあるけど、特に美形とかフェミニンな外見とかいうわけでもない、現役時代は思ってもみなかった、そんな中あそこまで多様な、町田樹自身も性別も超えた表現をしていたことに改めて感嘆しました。
いったん切ります。




「いだてん」第19話「箱根駅伝」

森山さん凄かったですね。
演じ分けとか、手間かかったと思います。

社会情勢描写不足、嘉納先生や金栗の、訓練や指導者描写不足等、色々思うところはありますが、今一番思うことは、ストックホルム編含め、オリンピックや競技スポーツを見るという事について、これほど考えさせられるドラマはない、ということです。

視聴率が悪いのはそもそも題材選びに失敗したからだという意見もありますが、これだけでも私にとっては、価値ある大河ドラマだと思っています。

競技スポーツは、麻薬のようなところがあると思います。
そう言っている選手もいるし、引退という引き際が難しいのもそのためでしょう。
今回は、選手にとっても指導者にとっても見る側にとっても、競技スポーツのある種の怖さが滲み出た回だった。

競技スポーツというのは、極論言えば全て身体には悪い。
スポーツというのは、適度にやってこそ身体にいいもので、やりすぎは身体に悪い。
最近体操をテレビで見てたけど、女子は156㎝で長身といわれる世界。ある種奇形を作る競技でもあると思いながら見ていた。
身体に悪い事をやっているのを見て喜ぶのは、非道なのだろうか。

フィギュアスケートだって、高度になればなるほど、明らかに身体に悪い。
しかし選手はそれを追い求め、コーチも後押しし、我々も見て喜ぶ。

まず本作の金栗、最初は純朴な田舎青年だったのが、マラソンに取り付かれて、アメリカ横断とか言い出すあたり、ラリってるかのようにさえ見える。
勘九郎さんの演技から、ここ最近伝わってくる狂気性。
脚本の意図したものかどうかは分からないけど。
何かに夢中な者は、自分勝手でエゴになりやすいというのもここのところよく出ている。
そして野口さん押し弱すぎ。

ちなみにアメリカの地名や数字がすぐでてくるあたり、そういえば地理の先生だっけ、と思い出しました。

今回の、箱根駅伝、足を痛めてボロボロになりながら無理やりゴールまで走らされて感動、という描写に、悪しき根性論礼賛だと単純に見て叩いている人もいるけど、それは浅い見方だと思う。
あえてやっているのだと思う。

第一回で、なんの悲劇だったか、フラフラになりながらのゴールを「酷いものだった」と言わせた永井先生を、本作は悪人描写にはしていない。そういう視点はちゃんと持っているドラマだ。
主人公側が正義で対立側が悪という、単純構成の作品ではない。

ちなみに、「12時には飯を食え」で印象的だった今回の永井先生は、訓練中倒れる生徒が多いのを不審に思ったら、まともに朝ご飯食べてない生徒が多かったので、ちゃんと食べさすように通達したりもしていたそうで、欠点や功罪はありながら、常識的なところもあったりしたようだ。
ただ、正論だけでは進展していかないのもたしか、なのだが、正論を欠いた諸々の雑な暴走が、幻の東京五輪、さらには日本全体の暴走にも繋がっていってしまったところもある。

岸さんは、今回ボロボロゴールで感動というわけではなく、その前から、懐疑的だったマラソン、駅伝にワクワクしてきていた。
今に比べて規模は小さいけど、みんなで襷をつないでいって競うというのは、やっぱりワクワクすると思う。
「そんなに走ってなんになる」と言ってたのに、その魅力にはまっていくのは、私は分かる。

駅伝のノリが嫌いという人もいて、そういう人にとっては、前回と今回はしらける回だったかもしれないが、私はやっぱりワクワクしてしまう方なのだ。
皮肉にも、箱根駅伝のせいでマラソン選手が育たないと言われたりするのだが、それでもここまで正月の風物詩として続いて愛されてるのは、危険な魅力もあるからだ。
現在でも駅伝は、一人二人は必ず故障者が出るのだが、それこみで、ドラマとして見てしまう。

パワハラコーチみたいに暑苦しく叱咤激励する金栗、故障者が出ながら「感動的なものなのだからマラソンやりましょう」とコロっといってしまう岸さん、競技スポーツの残酷性をあえて見せていると感じた。

同時に、日本が勝つとか、そういう問題ではない、というセリフ、抜かれた敗者側に視点を合わせた作り方、敗者に優しい視点は一貫していて、怖さと同時に、やはり感動もしてしまう作りになっている。
今ではマラソンは、夏のオリンピックの花形競技だが、何にここまで魅かれるのだろうと、改めて考えてしまった。

もちろん、例えばフィギュアスケートでも、怪我を押して無理に出場というのを美談にするべきではないという意見は多い。
ぱっと思い浮かぶのは、昔中国杯での羽生君流血事件。それでも出場した件。
あれを感動したという人は少ないだろう。むしろ申し訳ないが、嫌なもの見せられたと思ってしまった。
駅伝で這いながらの女子選手もいたけど、あれも嫌悪感持っただけで、感動した人はいないと思う。
それでも選手は頑張ってしまう場合、指導者や見る側はどうすればいいのかと思ってしまう。

結果はどうあれ、万全の状態で戦う姿が見たいのであって、怪我しても無理して頑張ってる姿なんて見たくないから、怪我には気を付けて、無理しないでと思うのだが、ロシア大会の時の羽生君や、全日本の宇野君にしても、心打たれてしまうものはどうしてもある。

マラソンや駅伝は、どうしてもフラフラゴールになりやすいし、それまで感動ポルノみたいに言われると、競技自体の否定になってしまう。
多少のことなら頑張れと思ってしまうし、無理もしてしまうものだろう。

なんともとっ散らかった感想になってしまったが、スポーツ黎明期と現在、進歩していないところや解決してない所は多いものだなと思った回でありました。

プリンスアイスワールド2019テレビ放送

プリンスアイスワールドがBS東京で、町田樹withA(町田樹解説、アナウンサー板垣さん、野沢さん)で昨日2時間半にわたって放映されました。

実際行かれた方は、どうしても不満な所はあるでしょうが、それが分かるのも、生で見た者の特権でしょう。

最初のチーム演技「白鳥の湖」。
樹君の解説に共感しました。
スケートの特権であるスピード感を出している時は、たしかにバレエ群舞より動的な感じが出ているけど、そうでないとき、「四羽の白鳥」っぽいところなんかは、どうしても粗が見える。
実際、不安定な氷の上でバレエの美しさを出すのは、かなり難しいでしょう。
バレエを見慣れている者からすると、きつく言えば汚く見えてしまう。
ここは訓練が必要ですね。

ゲスト、本田望結さん、華のある本田姉妹の中でも、見せ方が抜群に上手いですね。
高難度ジャンプを若くして跳ぶことで評判の妹、紗良さん。
難しいセカンドループに言及する樹さん。
スパイラルもうちょっとうまくなるといいね。

山本草太君、怪我から復帰、うまくいくといいですね。
「ユーアービューティフル」で、中庭健介さんの事に言及。
中庭さんは、こういう曲抜群でしたからね。
「ニューシネマパラダイス」も印象深かった。
彼は、世界選手権に縁のない人でもありましたね。全日本で台乗りしたときは枠がなく、枠ある時は僅差で行けず。

宇野昌磨君、バックヤード含め、楽しそうで何より。
歌舞伎メイク、歌舞伎というよりゴールデンボンバーと思ってしまいましたが。
小柄で手足短い分、アップテンポも上手ですよね。かっこいいです。
一種不思議な空気感がありました。
後半では違うナンバーも披露。どちらも素敵でした。
完全無欠の宇野昌磨、語呂いいな。

昌磨君は、個人的に勝手に思うことですが、前のマイペース発言の方が好きでした。
なんか、先輩リスペクトかどうか、言動は羽生君寄りになってきてるのがどうも。
羽生結弦は二人もいらない。(個人的考えです)。

メイクの話で思ったのが、ノービスやジュニアの女の子のメイク、濃すぎではないか、必要あるのか、いや、作品世界を表現するためだから必要なのだ、と色々言われてますが、濃すぎと思うことはある。
そう思うということは、作品世界や、その子に合ってないのだと思う。
その年齢のその子にあった作品とメイクが必要だと思います。

評判の村上佳菜子さんの「シンドラーのリスト」
振付の平山素子さんは有名なコンテンポラリーダンサーで、地元の方なので、私も昔舞台見に行ったこととかあります。
たしか佳菜子さんは以前にも振り付けてもらっていたと思います。
こういった作品なので、町田君の解説を期待していた声も多かったですが、むしろ解説は邪魔になると思ったのか、それともなんとも言いようがなかったのか、平山素子さんの簡単な紹介と、シンプルな照明なので影が印象的という事だけでしたね。
影あんまり見えなかったので、今回全体に言えることですが、もうちょっと引いて欲しかったな。
解説聞きたかったきもしますが、見るものに解釈は委ねる系なので、これでよかったかもしれません。

非常に評価が高いですが、個人的には正直ちょっと苦手系。
平山さんらしい作品ですが、私が苦手なコンテンポラリー、辛気臭い曲で辛気臭くクネクネする、やってる方は気持ちいいかもしれんが、というコンテンポラリーが苦手で(というか、コンテンポラリーって大体そういうの)、ちょっと引いてしまった。
椅子を使った作品というのは、昔モダンバレエで流行っていたと思いますが、そういう意味でもやや古臭さをかんじてしまった。

もっとも佳菜子さんの、町田君っぽく言えば相貌は、新たな魅力を発散していたと思いますし、ジャンプのないコンテンポラリーダンスを氷上でやっていたという意味では興味深かったですが、スケートでやらなくても良かった気もしてしまった。逆に、地上でこれを踊る佳菜子さんが見てみたいと思いました。
実際彼女の相貌は、コンテンポラリーに向いているかも。
地上ではザハロワがやっていたか。平山さん自身も踊ってたかな。
昔見たおぼえがあるなー。「Revelation」。
個人的感想なので。もうちょっと遠くで、生で見たら印象が違うのではないかと思います。影とか良く見えなかったしな。

実際佳菜子さんは、地上で踊るとしたら、クラシックとかより平山素子さん的コンテンポラリーが合ってるように思います。

チーム演技で、良質な2Aに関して、4回転時代に、そうではない1回転とか2回転とかバカにする向きもありますが(低く見る、とかでなくバカにする、と言い捨てるような口調)、工夫によって表現手段になる、のあたり、樹君の「ドン・キホーテ」とダブル・ビル「楽興の時」で、シングルジャンプをとてもおしゃれに、効果的なアクセントとして使っていた事を思い出しました。

ゲストスケーターとチームの衣装の色を青系にして統一感を持たせ、絡みを多くとったりは、なかなか良かったです。

先輩の本田さんには丁寧(重厚なバラードもいいけど、軽快な本田さんが久しぶりに見られて、ケンジ先生GJ)、後輩の刑事君や友野君には、愛あるいじりだったり、(二人ともかっこよかった。友野くん、オーディエンスに伝えようとする意欲、そう、それが彼の魅力ですよね)ジュニアにはあたたかく(真凛ちゃん頑張れ)、キッズにはメロメロで(笑)、チームには、時に厳しかったりユーモア交えたり(この会社働かなさすぎですねーwwしかし小平君は可愛いな)シンクロをこなす彼らへのリスペクトを感じたり、今回も楽しい解説でした。
樋口新葉さんのパワフルな演技も合ってましたね。

「なるほど」にもバリエーションがあって面白かったです。
今回のベスト賞は「シンクロナイズドスケーティングは、身体の交響」ですね。
これ言いたかった感がひしひしと伝わってきました(笑)。

「いだてん」18話

気が向いたときだけ、けっこう経ってからちらっと触れる大河感想。

前回に続き、清さんがいい仕事しました。
前回は、私たちがアスリートに対して抱く気持ちってこうかもな、でしたが、今回は、才能ある身近な人に対して抱く気持ちってこうなのかな、と。
夢を託す、というのかな、自分は平凡な人間ではあるけど、特別な人に対して夢を託せるから、頑張って生きていけるというか、アスリートにしても芸人にしても他の何かにしても、託された方は、知らんがな、かもしれないけど、清さんみたいに、妬むでもなく僻むでもなく、こういう方向に託せる人って素敵だなと思いました。
推しに対して抱く気持ちもそうかな。

今回、留学先にかぶれて帰ってきた3教授の、女子体育教育の迷走ぶりがユーモア交えて描かれましたが、
実際はここに、トクヨ先生より前のようですが、アメリカからの井口阿くりが、セーラー服とブルマを持ち帰ったりしてるようですが。
ちなみに私は、セーラー服もブルマも嫌いだったんだよな。
セーラー服、夏はともかく冬寒いんだよ。
振り回されるシマちゃんたち生徒ですが、こうして手探りで発展していったんだなと感慨深いです。
嘉納先生の、競技場作れば、あなたたちの主張する体育全部できるじゃん、には笑いましたが。

ただ、今現在の女子スポーツも、前回の感想で触れたように、別の意味で問題山積みなんだよな。
そりゃ結果は残すようになってきましたよ。
しかし結果さえ残せばいいのか、という事である。
女子に限らなければ、昨年はスポーツ界の問題が噴出した年で、そのあたりのスポーツに対する不信感が、今年の大河の低視聴率にも多少影響しているのかもしれない。


ここからは、ちょっと本作に対する不満めいた感想になってしまいますが。
概ね本作は好きではありますが、ちょっと気になっている所など。

私は基本的に、その人物の、その過程を描かずに史実がこうだからこうなのだ、と言い張るような描写は、手抜きを感じて好きではない。
主人公、金栗四三に関して、ストックホルム五輪前あたりで、いつの間にかやたら後輩に慕われているのは唐突に感じたし、実次兄さんが、四三に肩入れするのも、そこまでの描写不足のように感じた。

まあそれは、概ね本作が好きなので、ここまではスルーできていたのだが、今、ランニング本とか出版しているはずなのだが、指導者としての描写がまるっきり不足していると思う。
秋葉君だっけ?いきなり愛弟子とか言われても。

色々キャラが立ってる魅力的な人物が多い割に、重要なはずの人物のキャラが立ってない問題。
天狗倶楽部で、一番の重要人物のはずの押川春朗の影が薄かった。多分いつの間にかもう死んでると思うのだが。まあ金栗的には吉岡信敬が重要人物だろうからいいかもしれないが。
前から一番気になってたのが、もう大分前からけっこう出ていて、重要人物のはずの野口源三郎の印象がめっちゃ薄い件。
下手したら名前も知らず、ほとんどセリフもない実次兄の嫁の方がインパクトあったりする。

野口や秋葉(だったっけ)といった後輩、教え子以外のキャラクターは力入ってて面白いだけに、クドカン、もしかしてスポーツ興味ない?とか思ってしまう。
仮にそうでも、こういうテーマのドラマを書いている以上、そう思わせてはいかんでしょう。
ストックホルム編ではそう思わなかったのですが。
段々何かが出てきてしまっている?
スヤさんパートはもうちょっと削ってでも、後輩や教え子について、指導について、しっかりやって欲しい。

落語パートや時間軸の交差など、凝った構造が本作の魅力だと思いますが、主人公がぼやけてきてしまっては、元も子もない。
もっとも、四三さんちょっと酷いという感想もあるようですが、一つの道にまい進する人ってエゴの塊なところもありますよ。多分。

色々書きましたが、あくまで個人的に思ったことですけどね。
基本的に本作は好きですよ。

「いだてん」第17話 

また大分今更になってしまいましたが。

最初の清さんの台詞がいいですね。
私たちがアスリートに求めている事って、こういう事かも。
結果が伴えばもちろんそれに越したことはないですが、肝心なのはそこではなかったりするんだよ。
今回の主人公は、オリンピックで結果を出した人ではないけど、功績は残していて、多くの人に愛されている人ですからね。

勘九郎さんの演技いいですね。
人がいい所、お茶目な所、頑固なところ、ちょっと毒吐くところ、また一つの事に熱中する人特有の狂気性、様々な顔を見せてくれます。

土岐善麿記者、調べてみるとなかなか面白い人ですね。

紀行で紹介された愛知一中の日比野寛氏、久々に「それ本編でやれ」が出てしまいました。
今作では初かな。

世相をもう少し掘り下げて描いて欲しかった。第一次世界大戦で日本は一時好景気となり、戦争=儲かるみたいな考えが出てきてしまったのではないか、とか。
エンタメ大河として割り切って見れば面白いですが。

ストックホルムで大分予算を割いてしまったのか、初の駅伝描写は省エネ気味でしたが、時空を行き来して工夫が見られるのは良いです。
水泳でも駅伝でも、熱狂と、やや冷めた目線が混じるのも良いです。
しかしいきなり愛弟子とかいう人まで現れたが、指導くらいもうちょっと見たかったな。

ちらちら見て回って、今回の他と感想がちょっと違うところ。
スポーツの女性参加のあたりですね。
嘉納先生まで保守的という意見が多いですが(ちなみにあそこはわざわざナレーションいらなかったな。見りゃ分かるよ)、男子でも倒れたり怪我したり、死人まで出ていて危険なマラソンを、あの時点で女性が「やってみたい」と言って「そうか、ではやれ」と言う方が無責任で馬鹿みたいではないか。

吉岡天狗の言い方は酷いけどね。
今でこそ真剣にスポーツする姿が美しいことは性別関係ない事を知ってるけど、当時はね・・・

で、ここからが肝心なのだが、女性は男性と身体が違う、激しいスポーツするようには出来ておらず、子供産むために出来ている。色々な体質があることは置いておくと、これは差別ではなく事実です。
これを踏まえず無茶したせいで、苦しんでいる元女性アスリートは多いのです。

無月経、生理不順、それに伴う不妊や骨粗しょう症といった後遺症。
子供を産むためというと拒否反応示す人が多いけど、実際スポーツで産めない身体になった人に対してどう言うのでしょう。
女性は子供産む道具じゃないんだからいいじゃんとでも言うのか。
骨粗鬆症、摂食障害の問題も深刻です。

今回の女性差別より、生理でも体育休むなとかいう校則があるらしいことや、女子選手への不適切な指導の方が怖い。

ちなみにトクヨ先生は、マラソンに無理解なのであって、女子スポーツに無理解なわけではないからね。
高価な道具もいらないので、貧しい国や地域の人でも這いあがれるのもたしか。

嘉納先生の台詞は間違ってはいない。
でも、正解でもない。やりたいという願いに、教育者なら寄り添うべき。

女子(男子もだけど、特に女子)スポーツと健康との両立が、現代の課題である。