「いだてん」第17話 

また大分今更になってしまいましたが。

最初の清さんの台詞がいいですね。
私たちがアスリートに求めている事って、こういう事かも。
結果が伴えばもちろんそれに越したことはないですが、肝心なのはそこではなかったりするんだよ。
今回の主人公は、オリンピックで結果を出した人ではないけど、功績は残していて、多くの人に愛されている人ですからね。

勘九郎さんの演技いいですね。
人がいい所、お茶目な所、頑固なところ、ちょっと毒吐くところ、また一つの事に熱中する人特有の狂気性、様々な顔を見せてくれます。

土岐善麿記者、調べてみるとなかなか面白い人ですね。

紀行で紹介された愛知一中の日比野寛氏、久々に「それ本編でやれ」が出てしまいました。
今作では初かな。

世相をもう少し掘り下げて描いて欲しかった。第一次世界大戦で日本は一時好景気となり、戦争=儲かるみたいな考えが出てきてしまったのではないか、とか。
エンタメ大河として割り切って見れば面白いですが。

ストックホルムで大分予算を割いてしまったのか、初の駅伝描写は省エネ気味でしたが、時空を行き来して工夫が見られるのは良いです。
水泳でも駅伝でも、熱狂と、やや冷めた目線が混じるのも良いです。
しかしいきなり愛弟子とかいう人まで現れたが、指導くらいもうちょっと見たかったな。

ちらちら見て回って、今回の他と感想がちょっと違うところ。
スポーツの女性参加のあたりですね。
嘉納先生まで保守的という意見が多いですが(ちなみにあそこはわざわざナレーションいらなかったな。見りゃ分かるよ)、男子でも倒れたり怪我したり、死人まで出ていて危険なマラソンを、あの時点で女性が「やってみたい」と言って「そうか、ではやれ」と言う方が無責任で馬鹿みたいではないか。

吉岡天狗の言い方は酷いけどね。
今でこそ真剣にスポーツする姿が美しいことは性別関係ない事を知ってるけど、当時はね・・・

で、ここからが肝心なのだが、女性は男性と身体が違う、激しいスポーツするようには出来ておらず、子供産むために出来ている。色々な体質があることは置いておくと、これは差別ではなく事実です。
これを踏まえず無茶したせいで、苦しんでいる元女性アスリートは多いのです。

無月経、生理不順、それに伴う不妊や骨粗しょう症といった後遺症。
子供を産むためというと拒否反応示す人が多いけど、実際スポーツで産めない身体になった人に対してどう言うのでしょう。
女性は子供産む道具じゃないんだからいいじゃんとでも言うのか。
骨粗鬆症、摂食障害の問題も深刻です。

今回の女性差別より、生理でも体育休むなとかいう校則があるらしいことや、女子選手への不適切な指導の方が怖い。

ちなみにトクヨ先生は、マラソンに無理解なのであって、女子スポーツに無理解なわけではないからね。
高価な道具もいらないので、貧しい国や地域の人でも這いあがれるのもたしか。

嘉納先生の台詞は間違ってはいない。
でも、正解でもない。やりたいという願いに、教育者なら寄り添うべき。

女子(男子もだけど、特に女子)スポーツと健康との両立が、現代の課題である。

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