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zoom RSS 「真田丸」第九回(加筆あり)

<<   作成日時 : 2016/03/09 21:04   >>

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大河ドラマに色々いい加減な記事がでるのは毎年恒例なので、そうした報道は興味がない。
いちいち反応するのも馬鹿馬鹿しいし。
あらかじめ「これが描きたいのだ」という意志を最後まで貫いてほしい。
そもそも一人残らず納得させる、全員に受けるドラマを作るなんて不可能ですし。

不評、低視聴率でいらんテコ入れをして状況を悪化させることもあるし、
逆に好評に慢心して、あるいは勇気をなくしてただのあざといキャラ萌えに走ったのが「あさが来た」。

さて前回、昌幸の国衆による寄合発言に少し困惑したのだが、あっさりひっくり返ってガクっとした。
あの発言必要だったの??
別に黒く描くのはいい。
秀吉に「表裏比興の者」とか言われたくらいですし。
でも、無責任な人間みたいに描くのはどうなのか。
こんなの策士でもなんでもなく、ただの軽い無責任男ではないか。
いいのかそれで。

氏政がただの愚将扱いになってないのはともかくとして、氏直の描き方は何だよ。
いかにもこいつが家を滅ぼしましたみたいな感じ。
でも、その人の代で滅んだからと言って格別愚かだったからとは限らない。
ルイ16世が先代の王たちと比べて格別駄目だったというわけではなく(駄目な所もあったが)、色々悪い要因が重なった事が大きい。
氏直だが、ほんとにこんな奴だったの??
身体が弱かったとか、賢明な人物であった面もあったとか聞くけど、こんなキャンキャン喚くだけの人物にするなんて酷いと思う。

実在の人物に対して酷いと言えば、薫、(今は一時的にいないけど)松、こう、きりの面々。
完全なる創作キャラならともかく、モデルがいる、史実の人なわけである。
役立たずな薫、キャビキャビ口調の松、無礼でギャルみたいで、食べ物を粗末にするきり、一緒にいると飯が不味くなりそうなこう。小松殿の引き立て役にでもする気か?
しかも全員演技が下手に見えるという点で、女優さんにとっても気の毒。

別に彼女たちと会ったことがあるわけではない、戦国の女性に会ったことがあるわけでもない。
でも、こうした女性陣というのは、今回で「天地人」の上書きされた上杉景勝や直江兼続といった武将と違って、今後そうそう登場する機会があるわけではない。
わざわざ史実の人を貶めるような描き方することないと思うけど。
今のところ、まともな真田側の女性がおばばしかいないって一体。

やたら武田上げしていたが、そんなにいい領主だったのか?
「風林火山」の時、晴信の親父の悪政で領民は苦しんでいたようだが。
あれは信玄の親父の代の事ではあるけど、武田って人身売買とかやってたとか。
上杉もやってたようだが(何が義だか)、武田の方も酷かったようだが。
武田滅亡の頃落ち武者狩りが苛烈だったようだが、領民から慕われてなかったからでもあるのでは。
人身売買は他でもあったでしょうが、まあ耕作地の少ない山であることもあり、ああいう強い領主がいいなあということかな。
でも梅の兄は一方で、戦に行くより畑仕事やってた方が、と言っていたが武田の頃は戦ばかりだっただろうに。
このあたり矛盾というかよく分からん所だった。
村人同士の食べ物等の争いも描いていることを評価されているようだが、描き方は生ぬるいと思う。
梅の兄とか、なんだか善良な弱者っぽい描かれ方だったが、畑仕事だけじゃ食ってくのが大変なので(武田領は耕作地も少ないし。寒冷地とか上杉領もそうで、食料略奪のための戦もあった。)、ああした地侍たち、雑兵たちは戦で略奪、人攫いなどを繰り返していたわけである。
それなのに自分たちは戦による被害者みたいな顔するな。

兵農分離、刀狩りがまだ完了していないこの時代、特に耕作地や資源に乏しい土地は侵略、略奪、人攫い人身売買が収入源であり、モチベーションアップの元だった。
だから農村では戦となると女性を隠したり色々必死だった。

それだけに滅亡した敗者となると大変だ。
そんな敗者側に人権など存在しない。
落ち武者狩りも苛烈になるし、徹底的にはぎとられる。
武田側が、していた事が今度はやられる番になるのだ。
それなのに序盤の逃亡劇の緊迫感のなさはどうしたことでしょうねー。

大河ドラマでは、ああした階級の人物たちはただ虐げられていただけみたいに描かれがちだが、戦に駆り出される下の人物たちの凶暴性についてはほとんど触れられない。
しかしそこは、後の朝鮮出兵についても関わってくることなので、本当はあの時代を描くのに重要な所のはずだ。
朝鮮出兵は秀吉の耄碌の面ばかりで言われるが、まあそういう事にしておきたいのだろうが、実はそれだけとばかりも言えない。

兵農分離、刀狩りは、上から押さえつけ、奪い、縛り付けるという意味合いばかりで語られがちだが、あの時代に秩序をもたらそうとするのに他にどんな手があったというのか。
自由と平和が共存する現代脳で考えてはいけない所だと思う。

そして今回、旧武田領を巡る「天正壬午の乱」をやった、らしいが、はっきり言って全然分からなかった。詳しくは各自調べろということか。
次回色々補足説明があるかもしれないが。
おっさん萌えでもしてればいいということか。
歴史コントを楽しむ分には支障はないだろうけど。

新しく歴史ドラマを作る場合、新しい研究成果を取り入れられるという点が強みだと思う。
けど、今更だが信長は上書きされないなあ。
薫ごときに神仏を畏れぬ奴とか言われてたが、信長が神仏を畏れていなかったというのは今では否定されている。
けっこう前の回でほんと今更だが、ふと思い出したので。
今後登場するであろう豊臣の面々がどう描かれるのか、楽しみなような怖いような、といったところです。

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