「いだてん」第16回ちょっとだけ

「いだてん」第16回「ベルリンの壁」で、感想というか、ドッジボールの時と同じく、ちょっと他と感想が違った所。
上京してきたスヤさんに、四三さんが「帰って」と言う所ですね。

四三酷い酷い声多かったですが、私には究極のノロケに見えました。
これは史実のようですが、たしかに字面だけみたら酷いと思うかもしれません。
脚本だけ読んだら。実際ガイドブックあらすじのここの部分読んだときは、酷いなと思いましたしね。

でもドラマではそう思わなかった。勘九郎さんの演技の妙でしょう。
お向かいに美少女が住んでますが、それには全然心乱されてる様子はない。邪魔になってない。
が、スヤさんがいると、邪魔になってしまう。
これノロケでしょう。
特別好きでなかったら、食べ物持ってきてくれて、掃除してくれて、無料の家政婦ラッキーと思うところでしょう。
でもそうじゃないんです。邪魔になってしまうほどの特別な存在なんです。
後の無念さを増幅させるための仕掛けにもなっているのでしょう。
ま、酷いと思った人も、幾江さんのキレっぷりにすっとしたことでしょう。実次兄ちゃんは災難ですが。

足袋屋代役初登場ですね。悪くはないけど、ピエールがやっぱり存在感あったなあ。
全く何てこと。

第一次世界大戦については、割とすっと流したかんじですが、主人公が関わってるわけではないので、こんなもんでしょう。
赤毛のアン最終シリーズ「アンの娘リラ」は、ほとんど丸ごと第一次世界大戦の世界です。
アンの息子二人が戦場に取られます。
アガサ・クリスティ自伝にもちょっと第一次世界大戦の様子の箇所がありますね。
かのエルキュール・ポワロは、この時のベルギーからの難民を見て思いついたキャラクターです。

全盛期に参加できるはずだったオリンピックを戦争に奪われた金栗四三、師匠を失った美濃部孝蔵(森山未來さん熱演!)、病気で水泳を失った田畑政治(前回の子役の上手さが秀逸)、それぞれの絡ませ方がドラマに厚みを持たせている。

これまで、ツッコミどころや不満が全然なかったわけではないけど、役者、脚本、演出が揃った、近年では秀逸な大河ドラマだと思います。
プロバカンダ的なところもないし。OPがちょっとなあ。音楽は好きですが。

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