これまでの大河ドラマと朝ドラ

「いだてん」が第13話まで(オリンピック初出場青春篇まで)と「なつぞら」子供時代編が終わりましたが、これまでのところ、どちらも面白いです。
草刈正雄さんは、「真田丸」の真田昌幸は評判が良かったですが、私はいいと思わなかった。
が、今回の朝ドラでの祖父役は、打って変わって良いです。
昌幸と重ねてる人も見かけるけど、全然違うしやめて欲しい。
やっぱり脚本だなあ。
「いだてん」の加納治五郎と昌幸と重ねてるひともいるけど、あの昌幸嫌だったけど、この嘉納先生は好き。

BSでは「おしん」の再放送始まってますね。何度目か。
BS視聴だと、「おしん」と続けて見ることになり、この名作をぶつけてくるとは、今作なかなかの自信作という事かな。
ちなみに「おしん」はたしか日露戦争後あたりから始まるので、「いだてん」と割と時代的にかぶってるかな。

前作「まんぷく」は、なんでヒロインの夫の台湾ルーツを隠すのかという批判が多く、もっともだと思う。
ドラマでも、この人物がモデルと謳っている以上変えちゃいけない部分はあると思う。
「半分、青い」では、作品や商品は拝借しても、この人がモデルと謳ってるわけじゃなかったから、まだ良かったが。
そもそも、なんで妻をヒロインにしたのか。
有名人の妻パターンでは、「ゲゲゲの女房」は、ご本人の原作があるからまだ分かる。
「あぐり」もそう。
「てるてる家族」も、むしろヒロインの娘たちが有名だろうけど、これも娘婿(なかにし礼)の原作があるしね。
しかし「まんぷく」は意味不明。大河「花燃ゆ」と同じくらい不明。

実話系朝ドラの改変について、「あさが来た」をまた思い出したのだが、以前にも書いたけど、ヒロインの複雑な実家事情を省いたのは、まあいい。煩雑になりすぎるし。
実際は若くして亡くなった姉を生かしてダブルヒロインにしたのも、まあ上手く機能してたと思う。
が、夫の妾関連をなくしたのは良くなかったと思う。
視聴者への媚を感じた。五代友厚の描き方にしてもそう。
ヒロインの娘描写にいたっては、完全に改悪で、小芝風花さんが気の毒だったし、見ていてストレスだった。

「わろてんか」に至っては、全部改悪で、低迷していた実話系朝ドラの最低値を見た思いだった。
吉本せいさんに謝った方がいい。
「まんぷく」でもその傾向は回復しなかった。
改変が悪いわけではない。改悪が悪いのだ。

「いだてん」は、史実とかよく知らないけど、四三とスヤさんの淡い恋とか、多分あの辺ほとんど創作だと思う。
大河で恋バナは好まれないが、これはさほど反感を覚えないのは、ほんとに淡い程度の描き方にとどめているからだと思う。
なんで好きな人と結ばれず、嫁に行かなければならないのか云々とか喚かないしね。

「いだてん」は、東京五輪前年に放送ということで懸念された、プロバカンダ的なものをほとんど感じないのが良いです。スポーツの見方というのも考えさせられます。
そもそも、オリンピックで華々しく活躍できた人物が主人公ではない。

三島弥彦のターン。
予選敗退という、結果だけ見れば、あ、そうで終わってしまうものを、あそこまでエモく描いた手腕には唸らされました。
最後の力走の中の回想で、結果にはこだわらないとか、一度くらい負けてみたいとかいう以前の自分の台詞を思い出すシーン、明らかにあの場面では逆の事を思っているという事が、過度の演出なしにちゃんと伝わってくる。予選敗退それだけにも、これだけのドラマがあるのだ。

金栗四三のターン。
結果を知っている身としては辛い回ではあるのだが、そんな絶望回に「復活」というサブタイトルを付け「生きてて良かったね」という方向に持っていったのはさすが。

視聴率は苦戦してますし、色々苦難も降りかかってきますが、まさに大きな河を感じさせるドラマで、立派に大河ドラマだと思います。
なんとかカンベーみたいに、ブショーとブショーが近い距離で怒鳴り合っていれば本格大河だという薄っぺらいものとは違うのだよ。

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