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zoom RSS ここが嫌い「真田丸」その6・・・の続き

<<   作成日時 : 2016/08/27 19:48   >>

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三成による家康暗殺計画については、信頼できるたしかな史料では、そういう事があったと確認は出来ていない、と思う。

創作物では、嶋左近がそういう計画を進言し、三成が退ける、というパターンがよく描かれたりする。
司馬遼太郎「関ヶ原」でもそうだったと思うし、「戦国無双」の一部でも、そんな感じのシーンがあったと思う。
三成の信念にはそぐわないとか、そんな理由で。

「真田丸」では、なんか三成ノリノリでしたね。大して説得力のない理由で。
実際家康を暗殺しようとしてたかは、確かな史料がなく、今となっては分からないので(状況的に考えて、まずそんな事しなかったと思うけど)、ドラマで暗殺しようとしたと創作したければしてもいいけど、それならもっとまともに描け。
あまりにも拙劣すぎる。

一体なんの恨みがあって、三成をここまで無様に描くのか。

きりの言葉では、なんかプライドが高いため、言い出したら引っ込みがつかなくなってしまった、とか、よくもそんなしょうもない理由づけができたもんだよ。
このドラマのレベルの低さをあらわしている、とも言えるが。

石田三成については、再評価が進んでいると言われている。
たしかに歴史番組で取り上げられることも多くなったけど、その内容について気になっていることがある。

それは、
外交のエキスパートであった側面を取り上げた番組は、自分の知る限り見たことがない
ということです。

書籍などでは、そこに触れ、三成=横柄で人望がないという説を否定しているものもありますが、一般的にはまだ三成と人望がないということをイコールで考える風潮が強く、そういう意味で再評価が進んでいるとはいえない気がします。

三成はツンデレではないということを何度か書いてますが、創作物のツンデレ風に描かれた三成の全部が嫌いというわけではありません。

実際のところ、かなり気が強かったのは事実だと思いますし、筆跡を見ても、せっかちさんだったのかなと思わせるものがある。

本作の三成は、ツンデレとかコミュ障とかいうよりも、幼稚といった方が一番近いかもしれません。
忍城攻めでも今回でもそうですが、自分だって失敗するくせに、上手くいかないことは人のせいにして逆ギレし、怒鳴り散らすというのは、幼児のやる事だ。
ツンデレにしたければしてもいいけど、今作では、簡単に言えばやりすぎ。
そのせいで、単なる幼稚な男になってしまっている。

あと、清正に対する態度と吉継に対する態度が違いすぎて、単なる嫌な奴にしか見えない。

こんな奴が重臣なら、秀吉は大甘ですね。
しかし秀吉もサイコパス風に描かれていたので、わけが分からない。

信繁は三成に「殿下に逆らってでも天下安寧のために働いてこられた」と言ってたが、台詞だけじゃなく、そういうところを具体的に描いてほしかったよ。
奉行としての仕事とか、秀次事件の収拾とか、
朝鮮出兵に反対し、講和に奔走するところとかさ。

落書事件なんて、馬廻り衆が理不尽に井戸に放り込まれても知らん顔してたくせに、なんで門番処刑ではクダまいてんのかと思うばかりだったよ。

だから、初対面では「人を不快にさせる」と三成を評していた信繁が、なんでいつの間にそんな三成に肩入れするようになったのか、主人公の行動に説得力がないんだよ。
「もののふの意地」しか言わない「戦国無双」の幸村と大差ない。
あの幸村も、なんでそんなに三成が好きなのかよく分からないけど。

上杉主従も、貶められるために出てきてる気がする。
見るたびにイライラさせられる連中だ。

口だけの情けないキャラにされてしまった景勝。
直江兼続も、イケボ以外にいい印象など一つもない。
三成の酷い初登場のとき、「ああ見えて熱い男だ」と(なんの脈絡もなく)言っていたので、なにかしら交流が描かれるのかと思ったら、何もなし。
「天地人」のかねたんもアレですけど、本作の兼続も、こいつ何かしたっけ。
人を馬鹿にした顔してるだけという印象しかない。

真田昌幸も残念な親父になってしまっているし、大谷吉継も上手く描き切れてないし、なんだかな。
石田三成の描き方がおかしいため、西軍みんなおかしく見えるんだよ。
三谷氏は、よっぽど秀吉や西軍が嫌いなんですね。

ゴミ回である第33話についての続きなので、その6と一緒の扱いにしましたが、なんか特に目新しいことは書けませんでしたね。すみません。
しかし次回はもう9月になってしまいますが、こんなペースで大丈夫なんでしょうかね。
無駄な事ばっかりやって、大坂の陣をどう描くことやら。もうあんまり興味ないけどね。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 今回の家康暗殺計画、一次史料には見当たりません。これだけ派手にやっていれば、記録に残ってないわけがないから、フィクションでよいと思います。

 すると、時代考証担当が『当代記』に載っているぞ、と後からフォローしだす。しかし、『当代記』というのは、江戸時代の寛永年間に松平忠明(徳川家康の養子)が書いた書物で、正直(特に三成に関しては)信憑性・客観性が低い。それにも、うわさ話としか書いていない。

 一次史料にも書いていない。江戸時代に書かれた明らかに徳川よりの二次史料にすら、うわさ話としか書いていない。これでフォローしているつもりか?とあきれてしまいます。

 今回のドラマ、時代考証担当さんが、フォローのつもりなのか、しゃしゃり出過ぎなんですよ。別に大河ドラマがフィクションだっていいじゃないですか。特に三谷さんは意図的にフィクションを書いているのですから。それを、やれこういう史料があるぞ、とかフォローする必要性を感じないのに、あえてやる。しかし、出してくるのは今回のような信憑性の怪しげな史料とか関係ない史料とかで、かえって信憑性が下がる。正直見苦しいです。
ごん
2016/08/28 08:49
ごんさん、こんにちは。 江戸時代に書かれた二次史料に信憑性がないのは、歴史番組でも取り上げていることですのにね。 例えば「石田軍記」は、出生の記述の時点で、もう間違っているとか。 これまでの大河ドラマで、考証の方が「意見を取り入れてくれなかった」的な事を言ってたりするのはありましたが、今回は何でしょうね。自分も見苦しく感じます。 信繁があんなに早く馬廻り衆になったことを正しいかのように言ったり、まだはっきりしてない新説を、さも絶対正しいかのように言ったり、北条攻めでの信繁が使者になるという苦しい描写を、そういう事がなかったと言いきれないとか、その言い草は卑怯だろいうようなことを言ったり。 信繁に関する史料も、関ヶ原に関する信頼できる史料も意外に乏しいので、三谷氏は今後も色々創作してくるでしょうが、そこはフィクションです、でいいと自分も思うので、誤解を招く無理のあるフォローは控えて欲しいですね。
しかも今回の家康暗殺計画は、フィクションとしてもレベルが低かったですしね。
杏奈
2016/08/28 10:58
 34話、見ました。三成が清正に、ごにょごにょ言った言葉、多分「殿下は『家康を殺せ!』言ったのだ!」なんでしょうけど。史実の関ヶ原付近の清正との流れと反してますけど、どうでもいいや。

 多分秀頼上洛事件の伏線として使うのでしょうね。なんか、こういった嘘臭いことは、やめて欲しいです。この時に、三成に本当に言われていて清正が信じていたら、(ドラマ的には)本当に清正は西軍についてたでしょう。

 清正が秀頼上洛に、秀頼を守ろうとしたのは、秀頼を家康が暗殺するかもしれないと思ったからで、それを命がけで守ろうとしたんです。しかし、実際には豊臣家が徳川家に服従するのは、やむを得ないと思っていた。変な言い方ですが、その程度の忠誠心しかなかった。でも彼を責めることはできません。なぜなら、彼は遺言体制の10人の衆から外されたから。秀吉から秀頼を公式に託されていないのです。股肱の臣であり、自らが豊臣後継政権を担う人物であると自認していた福島正則や加藤清正がこの後継体制から外された絶望はいかほどのものか。この絶望を描く脚本家がいないのが不思議です。(豊臣政権に批判的な三谷氏が描かないなら、しばらくないでしょうね。)
ごん
2016/08/28 22:31
ごんさん、こんばんは。
石高の上では、清正や正則は三成よりたしか上で、そういった意味では彼らの方が出世が早く、秀吉も石高の上では、清正や正則に気を使っていたのかな、という気はしますけどね。
豊臣政権を担う、という意味では、秀吉は近江衆を重用しましたからねえ。
それに対して、子飼いの将である清正や正則が、どんな思いを抱いたのか、たしかにそこのところを描いた作品は覚えがないですね。
三成の性格に問題がある、ばっかりやってないで、そこのところ描いてほしかったですね。
杏奈
2016/08/29 20:24

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